裁判の実情(3月25日の日記)

昼食
白身タルタルソース(△)、フルーツ寒天(ゼリー)、メンマ(△)、スパゲティーインディアン(△)、フルーツ


夕食
手羽元のビネガーソース(△)、漬け物(△)、フライドポテトガーリック風味(△)、マカロニサラダ(△)、フルーツ


私たちは過去、退去強制令書を発付され、強制送還されてここから出るか、仮放免、ビザ発付、難民認可をもらって日本社会に出るかの道があり、それまでは仮放免申請中の者や難民申請、または退去強制に不服で退去強制令書の取消訴訟を起こして裁判している者がいます。
取消訴訟の他にも何かしらの理由で裁判している者がいますが、私達はこの裁判に参加出来ずにいる現状があります。
まず、退去強制令書の取消訴訟ですが、東京[地方]裁判所がなかなか尋問してくれないのでこの裁判は代理人である弁護士に任せっきりです。
そして、その他の裁判ですが、これらは近場の裁判所でやったり色々ですが、これらは入管とは関係ないのでその審理や裁判には出廷したいが、入管はその為の外出は認めてくず、その権利を剥奪されています。
入管法の被収容者処遇規則*1の第八章、雑則、第四十条(外出)には、

  1. 所長等は、被収容者から外出の申出があつた場合には、やむを得ない事由があると認めるときに限り、これを許可することができる。
  2. 所長等は、前項の許可により被収容者を外出させるときは、入国警備官に看守させなければならない。

となっていますが、これらの申出に許可となったケースは、警備官に聞いても前例のないものと言われ、ないようなものです。
そして、以前裁判出廷の為に申し出た人の牛久の返答は、

  • 外出に対しての結果は認められず、所長に行く前の段階で処遇企画担当統括が最終的に決め、所長にこれを持っていった。
  • 理由としては、弁護士が代理人だから、遂行できる。
  • 当施設で証人尋問があるので、そこで主張できる。

という返事が返ってきて、まともに裁判も受けられずにいます。


私達は裁判を起こして、日本に残って家族などと過ごしたいが、この勝訴は少ないのが現実で、勝訴しても入管は控訴して何かしら収容して帰るよう圧を掛けてきます。
僕の場合は、品川の入管に着いて(刑務所から)1週間後には裁判を起こして帰らないし、帰れないとハッキリ言ってますが、10ヶ月経った今でも裁判の事は何も考えてくれず収容され続け、一応入管のみせしめの為、今も続けられてます。


ただ、公平で人道的に判断されただけなのに……
(2013年3月25日、月曜日)

*1:「被収容者処遇規則」は、入管による収容の規則を定めた法務省令。